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【R6葛高113・卒業生】卒業生インタビューVol.25(東京学芸大学へ進学した生徒より)

 日頃より、本校noteをご覧いただき誠にありがとうございます。

 葛高を卒業した方々にインタビューをして、後輩への思いなどを伝える卒業生noteも早くもVol.25となりました。

 今回は、東京学芸大学教育学部特別支援教育専攻へ進学した江田理栞(えだりな)さん(令和5年度卒業)。江田さんは、小屋瀬中出身で、入学当時から学習活動、生徒会活動に積極的に臨む姿勢の持ち主でした。高校3年次は生徒会議長を務め、生徒総会などの会の進行はもちろんのこと、生徒会行事の企画・運営に積極的に携わりました。部活動では、卓球部部長として活躍し県高総体団体ではベスト16という成績を収めました。将来は、「子ども達の個性や得意を伸ばすことができる教師になりたい」という強い熱意と想いを高校入学時から持っており、ひたむきに学習を続け、今の進学先を決定しました。葛巻愛に溢れ、夏休みで葛巻町営塾のインターンに参加して、後輩への指導も熱心です。学校にも挨拶に来てくれたので、お話を伺ってみました。

現在の学校生活

現在の学校生活はどうですか?

 私は東京学芸大学の特別支援教育専攻(通称C類)で特別支援学校の教員になるために学んでいます。C類は、小学校の教員免許、特別支援の教員免許(聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱)が主免許で、副免許として中高・幼稚園の免許取得を目指す人もいます。私は今中高の副免許を取るか悩んでいる最中です…。大学の講義は入学前の想像以上に楽しいです。座学中心ではありますが、1年春学期から聴覚障害や知的障害といった特別支援の専門分野の講義があり面白いです。授業内で現職の先生や教育長といった教育関係の人からお話を聞く機会も多く(週1、2回くらい)、やりがいや教育問題についてリアルな声を聞くことができました。夏休み中には4ヶ所の学校見学に行くため、早い段階から教育について様々な人の考えに触れることができるのは魅力に感じます。その一方で、特別支援とは少し離れた日本国憲法や教育の歴史についての授業は難しかったです…。C類は頑張り屋さんが多いので、置いていかれないように頑張っています笑。

東京学芸大学の正門の写真。

 また、私は軽音のサークルに入りました。そこで始めたベースの練習も頑張っています。ライブや合宿にも参加し、今は学園祭に向けて練習しています。元々音楽が大好きなので、新しいことに挑戦しつつ音楽に触れることができてとても楽しいです。

軽音サークルに所属して、初めてのベースに挑戦!
何でも取り組んでみよう!という姿勢は高校時代から変わらず健在のようです。
今夏にライブも行いました!ライブ直後の写真!いい笑顔!

卒業後の生活

卒業後の生活はどのように変わりましたか?

 東京の人の多さや暑さを感じる度に葛巻が恋しくなりますが、何とか生きています。家族と離れて生活しているので、自由が増えた分それに伴う責任が増えたように感じます。一人暮らしをしないと学べないことも多いので今の環境に感謝しています。 アルバイトとして飲食店と放課後等デイサービスで働いています。放課後等デイサービスでは、子どもと一緒に遊んだり食事や着替えの補助をしたりします。さらに、ろう学校での活動もしているので、障害を持つ子どもと関わる機会が沢山あります。これらの活動を通し、難聴、知的障害、ダウン症、自閉症等様々な障害種を持つ子ども達と関わっています。ろう学校では、担当の児童が抱える課題に対しアプローチできる活動を班で考え、隔週で実際に学校に訪問し活動を行います。活動の度に指導案やパワーポイントを作成するので結構本格的です。子ども達は個性が強く素直で、とても可愛らしいです。子どもとの距離感や接し方に悩む時も多いですが、子ども自身のことを知り信頼関係を築くことは障害の有無に関わらず大切だな~と感じます。 このように卒業後の生活は充実していますが、岩手にいる友人達となかなか会えないのは少し寂しいですね。

ろう学校での活動後の写真です。多くの同志と一緒に切磋琢磨しながら学んでいるようです。

高校生活を振り返って

高校生活を振り返ってみての思い出はありますか?

 私は、3年生の時が1番印象に残っています。皆でやばいやばい言いながら乗り越えた受験も今では良い思い出です。私は一般入試で滑り止めを受けず前期・後期だけで勝負するという危ない橋を渡りましたが、自分にはこれが合っていたと思います。放課後に教室に残って最後の一人になるまで勉強したり、共通テスト後のガラガラになった教室で一般組と勉強したりするのも「受験生してるな~」と楽しんでいた節があります。授業で先生の話を聞くのも好きで、恒顕先生や安江先生の脱線話は毎回爆笑してた記憶があります笑。高校が楽しく勉強できる環境だったことはとても幸せだったな、と感じます。

高校時代に模試を受験する江田さん。
この時から勤勉さはピカイチでした。

今後取り組みたいこと

今後取り組もうと思っていることを教えてください。

 手話の勉強をしたいです。先に触れたろう学校での活動では手話を使うのですが、まだ指文字と簡単な単語しかわからないためわかる単語をどんどん増やしていきたいです。私は声が通りにくいので、聴者に対しても手話が使えたらうるさい場所でも会話しやすいだろうなという目論見もあります笑。C類には普段から手話をスムーズに使う人が沢山いるので、その人たちに教えてもらい実際に使いながら勉強したいです!

後輩のメッセージ

葛高生へのメッセージがあればお願いします。

■1年生へ。
 初めまして!!1年生は高校生活の中で1番自由に使える時間が多いはずです。色んなことに挑戦してみてください。きっと進学・就職に役立ちます。ただ、イベント等は結構すぐ内容や感想を忘れちゃうので写真やメモで記録を残すこと!

■2年生へ。
 3年生から部活や委員会を引き継ぎ忙しくなってきたと思います。人前に立ったり責任が伴ったりすることが増えると悩みや不安が沢山出てくると思います。それを1人で抱え込まないようにしてください。家族、友人、先生…色んな人の助けを借りまくりましょう。この忙しさを乗り越えると人としてめちゃめちゃ成長できますよ!

■3年生へ。
 毎日本当にお疲れ様です。人によって進路や日程はバラバラだと思いますが、全員に共通して言えることがあります。心身の健康第一に!書類等の提出期限は厳守!これさえ守れば何とかなります。でも慢心も良くないので、その時々でやるべきことをしっかり把握しつつ努力し続けましょう。卒業後は今までとは趣向の異なる面白いことが待っていますよ!

 皆さん、聞きたいこと、知りたいことがあったら私たち卒業生もどんどん頼ってくださいね。応援しています!

その他、伝えたいこと

その他、伝えたいことがあればお願いします。

 授業に部活に進路、先生方には本当にお世話になりました。特に担任の畠山先生、小論文担当の三船先生、大学の先輩にあたる小原先生には進路関係で沢山のアドバイスをいただきました。ありがとうございました!これらの恩は、私が教員となってから出会う児童生徒に還元する形で返します!!

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。 これからも葛高生の魅力を発信していきます。 ぜひフォローをお願いします。