【R5葛高099・卒業生】卒業生インタビューVol.05(株式会社memento205代表取締役)
今回の卒業生インタビューは宮野なつさん(令和4年度卒業 山村留学生)です。宮野さんは、千葉県船橋市出身で、高校ではくずまき山村留学生として葛巻町に、そして起業を視野に入れながら縁のあった岩手県出身の方が代表である株式会社Chipperに就職しました。 7月末をもって退職し、8月にかねてより計画していた起業を果たしました。高校時代から演劇の舞台俳優、盛岡で写真展開催、いわて政策甲子園最優秀賞受賞など多岐にたる活躍した宮野さん。そんな宮野さんが、先日、葛巻高校を訪問してくれたのでお話を聞いてみました。
ーQ 現在の状況と仕事内容を教えてください。
ーA 7月までECコンサルタントとして、株式会社Chipperで働いていました。商品の企画から、販売している商品の売り上げをどう伸ばすかなど各企業と一緒に考えて、走っていく仕事です。いろいろな会社さんについて知ることができとても楽しかったです。ただ、自分のスキル不足などを痛感し自分に足りていないことが多すぎると身をもって体感しました。現在は、自身の立ち上げた株式会社memento205の代表取締役として日々仕事に取り組んでいます。
ーQ 卒業後の生活はどうですか?
ーA 自由になったからこその責任を感じています。卒業し、お金をもらって何かをするということへの責任や、税金を払う責任等、社会人として当たり前な責任ですが、なかなかに重いです。笑
これが自由になることに伴って出てくる責任ってやつかと身をもって感じています。ただ、やはり時間的に自由な部分が多いので、好きなことを好きなだけすることができるため、とても楽しいです。自分に自制を効かせることができる環境を自分で作る過程も、自己分析になっていて面白いです。笑
ーQ 今、高校時代を振り返ってみてどんな思い出がありますか?
ーA 先生たちに内緒でクリスマス会をやったり、徹夜で行事の準備をしたりいろんな思い出がありますが、なんだかんだ印象深いのは日常の中の些細な出来事で…雪をぶつけ合いながら帰ったり、意味もなく散歩したり、帰り際に川に入ったり、帰り道に星空を見たり、そんな日常が1番の思い出です。今の生活の中には川に入る場面も、雪をぶつけ合える場面も、散歩をする場面も、満天の星が見える夜空もないので思い出として印象深いです。
大変だなと思っていたことも今思えば楽しい日常の一部で、チャップリンの名言である、「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」という言葉が身に染みています。
↓ 令和4年 いわて高校生政策甲子園 最優秀賞受賞動画 ↓
ーQ 今後の方向は?
ーA 自分のワクワクに向かって走ることです。この記事が出る頃には会社を辞めて起業しています。正直めちゃくちゃ怖いですし、不安しかないです。ただ自分のワクワクを叶えられる環境が私にはどうしても必要だったので起業という道を選びました。今後、自分が何にワクワクし走っていくのか分かりませんが、自分のワクワクに向かって走り続けようと思っています。
辞めとけばよかったと思うことが今後たくさん出てくると思うし、たくさんの反対の声も、心配の声もあります。それでも、私は起業することにワクワクしたから起業してワクワクの方向に向かって走り続ける予定です。
↓ 地域みらい留学のゲストスピーカーとしてYouTube出演↓
ーQ 葛高生へのメッセージ
ーA 「思い込みでやってみよう。」
私が葛校生に伝えたいのはこの言葉です。自分はできると思い込みましょう。思い込むだけなら誰にも迷惑はかからないし、お金もかかりません。思い込んでやってみて、失敗しましょう。人生大半のことはうまくいかないんです。自分よりすごい人なんてたくさんいるんです。それでも自分はできると思い込んで挑むことが大切です。失敗したって、また修正して挑めばいいんです。何かやる時の1歩に思い込みは大切だと私は考えています。皆さんも思い込みでもいいので、たくさんの一歩を踏み出してください!
私は高校3年間、かなり自由にいろいろなことに取り組みました。それは、葛巻の地域の方々、友人、そして先生方の応援、理解があってのことです。こんな自由にやれたのは、特に担任の抱石先生のおかげです。(やりたいことを抱石先生にプレゼンすることが一番緊張しましたけど、何度もあの眼力に圧倒されましたが、いつも的確なアドバイスをくださり、最後まで応援してくれました。)
葛巻高校はやりたいことをやれる学校です。応援しています!