【R6葛高157・卒業生】卒業生インタビューVol.28(社会福祉法人カナンの園へ就職した生徒より)
こんにちは。日頃より本校noteをご覧いただき誠にありがとうございます。
葛高を卒業した方々にインタビューをして、後輩への思いなどを伝える卒業生noteのVol.28となります。
今回は、社会福祉法人カナンの園へ就職した谷地一祈(やちいおり)さん(令和5年度卒業)。谷地さんは、久慈市立山形中出身で、入学当時から学習活動に積極的に臨む姿勢がありました。部活動は、卓球部に所属し副部長を務めました。チームの精神的支柱として多くの部員に慕われる存在でした。人の気持ちに寄り添う力に長けており、それを生かして将来は、「福祉の視点から人を支える存在になりたい」という強い熱意を持ち続け、今の就職先を決定しました。葛巻愛に溢れ、休日に学校へ挨拶に来てくれたので、お話を伺ってみました。
現在の仕事の状況
現在のお仕事はどうですか?
私は、『社会福祉法人カナンの園』の盛岡にある事業所に勤めています。ここでは自閉症やダウン症、主に知的の障がいを持つ方と一緒に、青果作業や菓子製造、せんべいの袋詰などの生産活動とそれらの販売、同時に日常生活の支援をしています。
カナンの園はキリスト教のもとにあるため、朝の礼拝から1日が始まり、月に2回ほどある日直で讃美歌を歌い聖書を読み、証として10分ほど話をしてお祈りをしています。
自分は今年度青果班に配属されたので、玉ねぎやじゃがいもと格闘する日々を送っています。青果の仕事は、簡単に言うと箱詰めされている野菜たちをスーパーに並べるような状態(袋詰やネット詰)にして納品する、というのが主です。自分の作業をしながらの利用者把握はなかなか難しいですが楽しく働いています。
そして何より、職場の雰囲気があたたかく、職員も個性豊かで親しみやすい人ばかりなので、常に気軽に過ごせるのがいいところであり、いい職場に就けたなぁと染み染み感じている部分ですね。恵まれすぎました。他にも、法人での研修や知的障害者福祉協会の研修に参加したりと、社会人としての洗礼も受けながら過ごしてきました。知識も経験もないまま飛び込んだ福祉職、気がつけば半年が経ち、10月からは担当利用者を持つ事になり、日々頭を悩ませながら向き合っています。平穏すぎた高校生活よりは生きてる感じがして楽しいです。
卒業後の生活
卒業後の生活はどのように変わりましたか?
卒業後は、一人暮らしをして好きなことに溢れ楽しい毎日を過ごしています。と、言いたいところでしたが、現実はそう甘くなく、実家というもののありがたみを痛感しているのが本音です。家事全般は、仕事終わりにはただの延長労働でしかなく、お給料があっても遊べる時間と体力には限りがあります、ほんとうに。そんな中でも、同じ福祉の仕事をしている幼馴染とはよくご飯に行ったり、最近は高校のおともだちとライブにも行き、それなりにえんじょいして過ごしてます。職場の姉御(先輩)にもご飯に連れて行っていただいたりと、忙しさに比例して嬉しいこともたくさんです。
高校生活を振り返って
高校生活を振り返ってみての思い出はありますか?
高校生活で覚えているのは、進路関係ばかりです。どの年を振り返っても、常に将来という圧に追われていたなーと笑笑
特に最後の一年は現実から逃げてました。自分は入学時から就職希望でしたが進学コース(B組)に3年間いたので、授業や模試もそれなりに受けてきました。学はついたと思うのでいい経験だったということにします。あとは、青春なるものを、もっと謳歌しておけばよかったなと思います笑
ひとつ、今でも忘れられないのは高1の国語の授業です。私たちの代で松沢先生を嫌いな人はいないと思います。というくらいほんとうに楽しくて意味のある時間でした。できることならまたC組で授業受けたいですね^_^
今後取り組みたいこと
今後取り組もうと思っていることを教えてください。
今後の計画は、正直ありません笑。なるがままです。
私のすきな本にこんな一文があります。
無意識のうちに、自分の枠を固めないよう軽く生きたいです。福祉の仕事はなんとなく自分に合っているような気はしますが、今までの やりたい を捨てきれていないため、いつかは向き合いたいなーと思っています。それと、私的に 労働は遊ぶためにしている と思っているので、すべて時の流れに任せます^^
後輩へのメッセージ
葛高生へのメッセージがあればお願いします。
何事も、なるようになります。社会にもちゃんと、出られます。辛くなったら、泣いてください。優柔不断、しちゃってください。選ぶのは最後、自分です。責任取るのも、自分です。これ全部、3年間の私です。だからきっと、だいじょぶです。
その他、伝えたいこと
その他に伝えたいことがあればお願いします。
今の時代、 とりあえず進学したほうがいい みたいな風潮あると思います。けど、別にそんなことないと私は思ってます。少なくとも自分は、就職の道を選んで良かったなーと思っていますので。どんな選択もいずれ糧になります。きっと。ふぁいとです^_^☆