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【R6葛高114・総探】防災ってどういうもの?~くずまきゼミ第1回~

 日頃より、本校noteをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 今年度の1学年の総探では『くずまきゼミ』と称して、葛巻町の大人の方々に、テーマ別でお話をしていただいて、生徒自身に課題を考えるきっかけを与えるゼミ形式の講演会を行っています。自身の「知らない葛巻町の部分」や「知っているつもりだった葛巻町の部分」を知ることで、次年度以降の自身の探究活動へ活かすことが目的です。

 くずまきゼミの第1回は『防災』です。講師として、葛巻町総務課の 橋本 明 防災対策専門員をお招きしました。橋本さんは、盛岡中央消防署葛巻分署に務められていた方で、葛巻町の消防・防災の最先端にいらっしゃった方です。

 内容をご紹介します。


防災で一番大切なことは…「自助」だ

 防災には、大きく分けて「公助」「共助」「自助」があります。
 この中で一番伝えたいことは、「災害のときは『自分の命を守る(自助)』を最優先に考えて行動すること」です。災害は無常です。あっという間にいろいろなものを奪ってしまう。だから、周りを助けようと考える前に、まずは自分を守る行動をしよう。まず逃げる。
 今できる自助としては、防災マップを見てみよう。ただし、このマップを100%信じてはいけない。今の自分の周りの危険を感じる力を身に付けて欲しい。
 そして、高校生の皆は、凄く輝いている。それは多分今物凄く楽しいからだと思う。これからの人生も楽しいことはいっぱいある。だから、死なないで。生きよう。

講師の話を一部抜粋

次に、周りの人を助ける(共助)をしてほしい。

 葛巻高校は、指定避難所になっています。葛巻町で大きな災害が起こった場合、自身の通っている学校が避難所として開放されるということも生徒は印象に残っているようでした。

 年始の能登半島地震でも高校生が、避難所運営を手伝ってくれたことで、そこに避難している大人たちが安らいだ、というお話を聞きました。その話をしながら、「高校生には周りの人たちを救える力、元気づける力があるんだ」ともお話しいただきました。

 生徒達は、橋本さんのお話を真剣に聞いていました

公助はこのようなもの

 公助についてもお話をいただき、役場などの公的機関ができることがどのようなものであるかを教えていただきました。公助だけでは、住んでいる人すべてを救うことはできない。だからこそ、自分の事は自分で守ろう、と話していました。

町が備蓄している非常食を持ってきていただきました。
今回特別に、生徒全員分頂きました。

生徒の感想

中学までは、実際に東日本大震災で被災した人に会ったこともなかったから、こんなに東日本大震災について当時の状況や被災者の思いを聞くのは初めてだった。映像で津波の様子を見るのと、話を聞くのは違うなと思った。

「まず生きていてほしい」「私たちの存在自体が被災した人たちのためになる」という言葉が強く心に残っている

実体験をもとに話されていて、災害が自分の身に起きたらと思うと、防災意識が足りないと感じることができたので充実した内容だったと思います。


 これからもゼミを通して、「知らなかったこと」「知っていたつもりになっていたこと」を改めて知り、次年度以降の探究活動に活かしていきます。

葛巻分署長時に、葛高生からもらったエールが今でも橋本さんの活力源になっているそうです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。 これからも葛高生の魅力を発信していきます。 ぜひフォローをお願いします。