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オレンジ色の風に乗せて~書き人知らず~

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毎月更新予定です。どうぞご覧ください。
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記事一覧

【R6葛高197】オレンジ色の風に乗せて(師走)~県北(けんぽく)の冬~

 私は寒くて雪の多い地域で生まれ育った。子供の頃、四季のうちで一番好きな季節を問われれば…

【R6葛高165・orange】オレンジ色の風に乗せて(霜月)~紅葉から連想する樹木はなに…

 秋の夕日に照る山もみじ♪ 紅葉と言えば「もみじ」と思ってしまうのは、この歌のせいか。過…

【R6葛高143・orange】オレンジ色の風に乗せて(神無月)~挑戦・練磨~

 「限界だ、そもそも何でこんな苦しい思いをしているんだ、もう諦めて引き返そう!などと思っ…

【R6葛高119・orange】オレンジ色の風に乗せて(長月)~祭りの秋~

 ここ岩手の県北は、暑さが厳しい夏であったとしても、この時期になると暑さは落ち着き、朝晩…

【R6葛高096・orange】オレンジ色の風に乗せて(葉月)~異常気象~

 夏や冬に「異常気象」という言葉を頻繁に耳にするようになったのはいつの頃からか。少なくて…

【R6葛高069・orange】オレンジ色の風に乗せて(文月)~野生動物~

 ニホンジカ、カモシカ、イノシシ、シマヘビ、これらの動物の共通点は何か。答えは、葛巻高校…

【R6葛高038・orange】オレンジ色の風に乗せて(水無月)~馬渕川~

 新緑の季節から水無月へ。  鮮やかな緑に覆われた葛巻町の山々は、雨に濡れて、より一層深い緑へと色を変える。山に降った雨は、いくつもの小さな沢を作り、やがて馬渕川に合流するのである。馬渕川は、岩手県下閉伊郡と岩手郡の境にある袖山(標高1,215m)にその源を発し、岩手県の県北を流れて青森県に至り、八戸市を貫流して太平洋に注いでいる、流路延長142kmの一級河川である。この長さは、岩手県を流れる川としては北上川に次ぐ2番目の長さとなっている。  さて、「馬渕川」の読み方につ

【R6葛高018・orange】オレンジ色の風に乗せて(皐月)~科学者とエンジニアに敬意と…

 今年になって、高校時代に同じ部活動だった友人達とLINEのグループを作った。メンバーの一人…

【R5葛高232・orange】オレンジ色の風に乗せて(弥生)~ オレンジ色の風に乗って~

 教室の窓を開け、まだ冷たい風が入り込む2月末、窓枠にもたれながら「3月なんて大嫌い」と…

【R5葛高226・orange】オレンジ色の風に乗せて(如月)~ 風の中に ~

 北側の出窓に置いてある地球儀に、レースのカーテンをやっと通過した宵闇前の弱々しい日の光…

【R5葛高213・orange】オレンジ色の風に乗せて(睦月)~月日は百代の過客にして~

江戸時代の俳諧師、松尾芭蕉の『おくの細道』の序文、 (筆者訳;月日は永遠の旅人で、来ては…

【R5葛高200・orange】オレンジ色の風に乗せて(師走)~12月の約束~

 ひと月ほど前、中学校の同級会があった。地元にいる友人とはよく会うのだが、故郷を遠く離れ…

【R5葛高172・orange】オレンジ色の風に乗せて(霜月)~秋の忘れ物~

 日本中いや世界でも記録的な暑さの夏が、いつの間にか木々が色づく秋に変わり、雪の便りも届…

【R5葛高150・orange】オレンジ色の風に乗せて(神無月)~10月のラプソディ~

 2か月ほど前、普段は聞こうともしないFM局に周波数を合わせたら、QUEENの「ボヘミアン・ラプソディ」が流れ、数分間だったが、フレディ・マーキュリーの歌声に久しぶりに耳を奪われたことがあった。  別の日、家人を迎えに行く用があった。車の流れが思ったより少なく、目的地に思いのほか早く到着したので、家人のいるビルの駐車場で待つことにした。家人が出て来るまで30分以上もあったから、クラシック音楽を子守歌に、涼しい夜風に吹かれて少し眠ろうと、エンジンを切り、窓を全開にし、ラジオに