【R5葛高098・orange】オレンジ色の風に乗せて(葉月)~いつかの夏~
眩しい青空が広がる夏が好きだ。小学校時代の夏休みは、毎日、日が沈む頃まで友だちと遊んで楽しかった感情が残っているせいなのか、夏が来ると今でも楽しい気分になる。小学校を卒業して50年弱が経つ。ほとんどは忘却の彼方に行ってしまったが、当時のことで、強烈に覚えていることもある。小学6年のことだった。夏休みの宿題だった自由工作や自由研究を、クラス全員の前で一人ずつ発表する機会があった。自分を含めたクラスのほとんどが何を発表したか一切覚えていないが、友人のA君のだけは今でも忘れていな