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オレンジ色の風に乗せて~書き人知らず~

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毎月更新予定です。どうぞご覧ください。
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#葛巻高校

【R6葛高143・orange】オレンジ色の風に乗せて(神無月)~挑戦・練磨~

 「限界だ、そもそも何でこんな苦しい思いをしているんだ、もう諦めて引き返そう!などと思っ…

【R6葛高119・orange】オレンジ色の風に乗せて(長月)~祭りの秋~

 ここ岩手の県北は、暑さが厳しい夏であったとしても、この時期になると暑さは落ち着き、朝晩…

【R6葛高096・orange】オレンジ色の風に乗せて(葉月)~異常気象~

 夏や冬に「異常気象」という言葉を頻繁に耳にするようになったのはいつの頃からか。少なくて…

【R6葛高069・orange】オレンジ色の風に乗せて(文月)~野生動物~

 ニホンジカ、カモシカ、イノシシ、シマヘビ、これらの動物の共通点は何か。答えは、葛巻高校…

【R6葛高038・orange】オレンジ色の風に乗せて(水無月)~馬渕川~

 新緑の季節から水無月へ。  鮮やかな緑に覆われた葛巻町の山々は、雨に濡れて、より一層深…

【R6葛高018・orange】オレンジ色の風に乗せて(皐月)~科学者とエンジニアに敬意と…

 今年になって、高校時代に同じ部活動だった友人達とLINEのグループを作った。メンバーの一人…

【R5葛高232・orange】オレンジ色の風に乗せて(弥生)~ オレンジ色の風に乗って~

 教室の窓を開け、まだ冷たい風が入り込む2月末、窓枠にもたれながら「3月なんて大嫌い」と呟いた友人がいた。「別れの季節だから」と言った。「真っ白な冬景色は静かで落ち着いているのに、ところどころ雪が解け、地面が見え始めると憂鬱になるんだ。春が近づいてくる気がして・・・。」とも話した。別れと出会いの季節、春。その友人とはもう何十年と会っていない。今、どこで、何をしているのだろう。  引っ越しの度に増える記念の写真や思い出の品を保管するべく、なるべく劣化し難い環境を探していた。も

【R5葛高226・orange】オレンジ色の風に乗せて(如月)~ 風の中に ~

 北側の出窓に置いてある地球儀に、レースのカーテンをやっと通過した宵闇前の弱々しい日の光…

【R5葛高213・orange】オレンジ色の風に乗せて(睦月)~月日は百代の過客にして~

江戸時代の俳諧師、松尾芭蕉の『おくの細道』の序文、 (筆者訳;月日は永遠の旅人で、来ては…

【R5葛高200・orange】オレンジ色の風に乗せて(師走)~12月の約束~

 ひと月ほど前、中学校の同級会があった。地元にいる友人とはよく会うのだが、故郷を遠く離れ…

【R5葛高172・orange】オレンジ色の風に乗せて(霜月)~秋の忘れ物~

 日本中いや世界でも記録的な暑さの夏が、いつの間にか木々が色づく秋に変わり、雪の便りも届…

【R5葛高150・orange】オレンジ色の風に乗せて(神無月)~10月のラプソディ~

 2か月ほど前、普段は聞こうともしないFM局に周波数を合わせたら、QUEENの「ボヘミアン・ラ…

【R5葛高098・orange】オレンジ色の風に乗せて(葉月)~いつかの夏~

 眩しい青空が広がる夏が好きだ。小学校時代の夏休みは、毎日、日が沈む頃まで友だちと遊んで…

【R5葛高071・orange】オレンジ色の風に乗せて(文月)~水平線を見ていた~

 先日、出張先に行くため、車で国道45号を南に走っていた。海と空があまりに清々しかったので、急に海を見たくなり、偶然見つけた駐車帯に車を寄せ、停めた。ドアを開け外に出たら、海から吹く風が運んだ潮の香りに、包まれた感じがした。海を見たのはいつだったのか思い出せないほど、潮の香りに触れたのは久しぶりだ。遠くに水平線が見える。肉眼で見える水平線までの距離は、せいぜい16㎞位だそうだが、大航海時代の遥か以前、水平線の先に何があるのか誰も分からないような時代にさえ、星の動きを頼りに漕ぎ